こんにちは。
《脱!育児ストレス》支援カウンセラーの野原あゆみです。
小さな子どもって、気分や気持ちがコロコロ
変わりますよね~。
今まで笑っていたと思ったらもう泣いていたり、
さっきまで機嫌がいいかと思いきや、イヤイヤして
かんしゃくを起こしたり、なんてことも。
子どもって、本当に自分の気持ちに素直なので、
感情の移り変わりが早いんです。
ぱっぱぱっぱと違う感情に行ったり来たりするので、
いくらお母さんといえどずっとそれにつき合うのは
骨が折れてしまいますよね。
お子さんのご機嫌にずーっとつき合っていると、
それだけでこころと身体がヘトヘト、なんてことも。
お母さんが疲れたあまり、場合によっては怒って
しまったりキツイ言いかたをしてしまったりと、
もやもやしてしまうこともきっとありますよね。
でも、ひとつ大切なことなんですが、なぜお子さんの
感情がコロコロ変わり駄々をこねてしまったりするのか?
考えてみたことはありますか?
お子さんも好きで駄々をこねたり怒られたりしたい
わけではなく、そこには大切な、
“感情が持つ特徴”
があるんですね。
感情が持つあるひとつの特徴
実は、人間が持つ感情ってあるひとつの
大きな特徴があります。
その特徴っていうのは、
「受け入れていくと小さくなり消えていき
拒否すると大きくなり膨らんでいく」
という特徴です。
「え!?なにそれ、どーいうこと???」
なんて思ったかもしれませんね。
じつはこれはそのままの意味でして、湧きあがった
感情をそのまま認めて受け入れていくと消えていき、
拒否していくと膨らんでしまい消えない、という
ものです。
感情ってある意味生ものですので、とても
デリケートにできているんですね。
ですので、できるだけデリケートに扱って
いかないと暴走してしまったり閉ざして
しまったり、なんてことも起こる可能性が
あるんです。
ただ、お子さんの感情を受け入れてあげる
例えばですけど、お子さんが言うことを聞かず駄々を
こねたり大声で泣きだしてしまったとき、お母さんである
あなたはお子さんにどう接していますか?
ついつい大きな声で怒ってしまうでしょうか?
それともお子さんの態度をぷいっと無視して
しまいますか?
そうすると、お子さんはさらに強く駄々をこねたり、
泣き叫んでしまうのではないでしょうか?
実はここで大切なポイントは、お母さんの態度であり、
お子さんの感情を受け入れるという接し方なんですね。
お母さんがハッキリとお子さんの感情を受け入れて
あげる、認めてあげることでお子さんの気持ちが
ほぐれてきて、段々と落ち着いてきます。
そうしたらお子さんに振り回されず、お母さんの
イライラする気持ちやゲンナリする気持ちも落ち着き、
一石二鳥ではないでしょうか。
お母さんが感情を受け入れた実話
これはある子育てお母さんと4歳のお子さん
(男の子)のお話です。
そのお母さんはマンションに住んでおり、
その日は月に一回来る回覧板を上の階の
住人さんに持っていく日でした。
そのお母さんは回覧板のことをすっかり
忘れてしまい、夕方6時ころ夕食の支度を
していました。
お母さんは「あ!」っと回覧板のことを思い出し
ましたが、すでに夕食用のてんぷらを作っている
ところで、外出することができません。
そこで、4歳のお子さんにてんぷらを作りながら
回覧板のことを話し、持っていってくれるように
お願いをしました。
ですが、夕方6時頃となると空は薄暗くなっていて、
お子さんはしきりに、「怖いよー!行けない!」と
ずっとくり返していたそうです。
いつものお母さんであれば、
「お母さん、いま忙しいの!!
怖くないから早くいってきて!!」
とシビレをきらし怒っていたでしょう。
ですが、お母さんはそのときに感情の特徴を
聞いていたので、
「うん、お外は怖いよね。怖いよね~。」
怖くても良いからね。怖くて良いよ。」
温かくゆっくりとした口調で何回か伝えたそうです。
そうしていると、いつの間にか「怖い!」と言っていた
声が聞こえなくなり、いつのまにかその子は回覧板を
持っていってくれたそうです。
これにはお母さん自身も驚き、感情を受け入れて
あげることの大切さに気がついたそうです。
お子さんが駄々をこねたり、グズって言うことを
きかないのは、お子さんが感じている感情を
お母さんに知って欲しい、キチンと認めて欲しい
からなんですね。
お子さんのことを怒ってしまう前に、叱ってしまう
前に、まずはお子さんの感情を受け入れてあげる、
認めてあげることをしてみませんか?